自創作世界『Ears』の設定置き場。

概要

解説

簡単に言えば、科学の力で魔法のような力を行使するための重要な素材である。
科学?的想定
世界に満ちる波動は、我々の視界で認識する質量やエネルギーが一般的だが、それ以外にも目で捉えることはないが認知する波動として「自我」「感情」などの呼び名を与えられた波動がある。これらは質量などが重力を発するのと同様に、存在することで常に周囲に影響を与え続ける。たかが一人の与えられる影響は小さいが、その「自我」が星や宇宙のレベルならば影響が大きくなることも質量と同様である。
我々の世界の法則は、現状では素粒子の法則である。かつて近代物理学の頃には常識とされたこと、不可能と考えられたことは剛体から原子・素粒子へと理論を拡張し、例外を排し一つずつ理論統一がされていくなかで次々に塗り替えられ、結果今に至っている。そのようにして素粒子の学問を、「波と粒の二面性」から「波による統一的記述」でさらに一般化をはかったのがLabiana Vastiであり、波動性理論である。
最初期の波動性理論は、ごく単純に「粒として見られている素粒子は、実際には波動であり、特定の振動パターンが粒として振る舞い観測される。素粒子の理論は万物の理たりえない」というものであった。素粒子否定は多くの学者の反発を受けるが、ごく一部のもの好きがこれに興味を示し研究が始まる。彼らの手で「粒子を構成する波動がなぜ特定の振動パターンのみを支持するか」などの疑問からこの理論は議論され、ある時期に「素粒子の二面性と確率的性質に説明を与える」として多くの学者らの支持を得ることとなった。
さて前述した、素粒子の振る舞いを支持する要因に対する疑問であるが、この解決として一つの仮説が考えられた。それは別種の認識外にある波動が相互に作用することで特定のパターンを形成しているというものであり、この考えから「精神波」が考えられるように(これが「自我」を構成することは後に判明)なり、物質波や精神波、それ以外の未知波動を含めて「素因波動」と呼ぶ。
我々の物質界の振る舞いには未知波動を含めた全ての素因波動が互いに影響しているが、彼らの学問はそれらを自在に操るまでは到達していない。魔術の域に到達こそしたが、今までの限界の先に新たな限界を見ている状態である。

精神波はどこにでも存在する。しかし最もわかりやすく構造的に存在するのはヒトの精神だろう。
彼らの知識においてヒトの身体は、ハードに相当する肉体とソフトに相当する精神の複雑な組み合わせとされ、そのうち精神の働きというのは「状態の保存」である。身体の恒常性はソフトウェアレベルでの自己保存という指令に対してハードウェアが維持を行っている為である。
先に「自我」について星や宇宙レベルでの影響の事を述べたと思う。もう一つの例を挙げると地球もまた、そうしたソフトとハードの関係にある。地球は奇跡的なまでの(ただし人類史から比較して超長期的な)維持機能を持つ。我々から見れば奇跡的だが、その実はこうして目に見えない力が働いており、そのために地球上には数々の恒常性がある。
(余談だが、精神波が我々の宇宙と違う形で作用する宇宙もある。宇宙というのは我々の住むここだけではなく他にも枝分かれで発生(マザー・チャイルドユニバース)したと言われるものの、比較的安定して維持されている我々の宇宙のようなものは極めて稀である。即座に異常膨張・収縮するものも少なくない。絶妙な調和、協奏の上に成り立っている訳だ。)

本題に入る。
太古より魔術などの科学の外にある技術というのは存在しており、しかしそれらは科学の手で否定されてきた。熱力学第一・第二法則などが否定してきたが、そもそも前提である物理法則が無視、書き換えられている場合にはどうだろう。
世界の法則は限定した条件の上にある以上、その条件を変更してやればいいとある学者は言った。初めはブラックホールの超密度による特異点を用いたものだったのだが、霊子コンピューターの出現とその技術発展から新たな特異点を生み出した。
これが命鉄である。
この素材を使用したあらゆる物品は、適切な制御の下で都合よく物理法則を変化させ、過程を数工程飛ばして結果を得る。
魔術炉という、命鉄を利用した動力源がある。これは一つの命鉄の作用で高次元(精神波の伝播する)方向を含む空間の歪みを捉え潮汐力的に位置エネルギーとして取得し、そのエネルギーをもとに精神波から変化を加え、物質波の物理法則を変更、発生する物質波からエネルギーを抽出する。
このように既存法則を逃れて結果を得る過程で、一見するとあらゆる法則を無視しているように見えるが、実際には限られた条件下での物理法則を逃れているだけであり、より広範に作用する法則下にはある。1+3次元よりも俯瞰した視点で見るのなら等価で回っている事に変わりはない。

命鉄はヒトの「自我」から作られるが、工業的には加えて幼年〜少年という期間の限定もある。一定の成長と、同時に個を形成する殻の部分が固定化されていない必要があるためである。
仮に中高年のヒトから自我を抽出して命鉄を製造する場合、その金属に似た物質は生成されるが特異な性質に乏しく工業的価値は低い。一方でその経験や個性などが保存されるため、データバックアップのように使われる。(複製は出来ないので無限残機などはできないが、クローンなどの乗り換えで用いられる。これによりPosteriorのごく限られた富裕層は寿命を克服した。また臓器移植などで好みが変化するケースについて、肉体と精神は相互に影響しているために生じると考えられる。)

特性

命鉄は橙色〜黄土色の金属光沢を帯びた物質であり、高次元構造体(三次元空間内に三次元外の次元軸方向にも伝播方向がある波動、およびそれを構成源とする物質を固定した物)である。
特異な性質として、まず一つ目に物質の不安定さが挙げられる。上記の高次構造体の特性であり、三次元方向に伝播する波動から構成される(いわゆる通常の)物質であれば定常的な波動を基に構成された素粒子から形成されるため比較的安定(物理的に不安定で崩壊しエネルギーとなっても、発されるのは物質波で記述するエネルギーなので安定ともいえる)であるが、この物質では不安定な波動で維持される。尚、工業的価値の乏しい方の命鉄では波動が比較的安定であるためその保存性がある反面、利用価値が低下している。


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